「なし崩し」の意味分かる人2割 文化庁の国語世論調査

文化庁が入る「旧文部省庁舎」(手前)=東京・霞が関

 「なし崩し」や「げきを飛ばす」の本来の意味を理解している人が2割程度にとどまり、指揮をすることを意味する「采配を振る」を「采配を振るう」と認識している人は5割超を占めることが25日、文化庁の2017年度国語に関する世論調査で分かった。一方で、言葉を大切に思う傾向が強まり「正しく使うべきだ」と考える人は、同じ質問をした9年前より大幅に増えた。

 選択式で行った調査で、「なし崩し」を「少しずつ返していく」と答えられた人は19・5%。年代別では20代が最多の25・2%で、70歳以上が24・5%。「なかったことにする」として捉えている人は65・6%に上った。


  • LINEで送る