免許所持したまま出所 本来取り消しの交通犯罪で

 重大な交通犯罪を起こして刑務所に服役した人が、本来なら取り消されるはずの運転免許を所持したまま出所した事例が確認されたことが25日、分かった。上川陽子法相が閣議後の記者会見で明らかにした。

 上川氏は「警察庁と情報共有の仕組みがなかったことが原因」とした上で、今後は免許取り消しの行政処分が必要な受刑者がどの施設に収容されているか、定期的に警察庁の照会を受けて回答するよう改善を図ると説明した。

 事例が確認されたのは、市原刑務所(千葉県市原市)、長野刑務所(長野県須坂市)、福岡刑務所(福岡県宇美町)。複数の該当者がいた刑務所もあったという。


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