東京原油が一時今年高値 イラン供給減の観測で

 連休明け25日午前の東京商品取引所で、中東産原油の先物相場が取引時間中の今年の高値を更新した。一時1キロリットル当たり前週末清算値比1510円高の5万3590円を付け、約3年10カ月ぶりの水準に達した。米国の制裁でイラン産原油の供給が減るとの観測が響いた。

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国が23日に開いた会合で、供給減への具体的な対策の決定を見送った。世界全体の需給が厳しくなるとの思惑につながり、買い注文が入った。

 上昇したのは来年2月の原油価格を想定した先物で、指標の中心限月と呼ばれる。


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