淀川製鋼所もデータ改ざん 生産設備部品、47社に納入

 淀川製鋼所は21日、鉄鋼メーカーや製紙会社などに出荷している生産設備の部品で検査データを改ざんする不正があったと発表した。部品の硬さなど顧客と取り決めた品質を満たしていない製品で、検査成績表に実際とは異なる虚偽の数値を記載していた。現時点で47社への納入が確認されているという。

 問題があったのは、鉄鋼や紙、ゴムなどに圧力をかけて薄く延ばすのに使う「ロール」と呼ばれる部品。改ざんは慣習化していたとみられ、少なくとも5年前から行われたことが分かっている。大阪市の工場で製造され、2017年度のロール事業の売上高は37億円。


  • LINEで送る