EU首脳、移民対策で協調模索 非公式会議で内部対立も

オーストリア・ザルツブルクで開催のEU非公式首脳会議の会場に到着したEUのトゥスク大統領=19日(AP=共同)

 【ザルツブルク共同】欧州連合(EU)は19日夜(日本時間20日未明)、オーストリア中部ザルツブルクで非公式首脳会議を開いた。域外との境界を管理する欧州国境・沿岸警備隊の強化や不法移民への対応で協調を模索するが、各国の対立が目立ち合意形成は困難な情勢だ。

 20日までの日程で、英国のEU離脱も取り上げる。来年3月に予定されている離脱に向け交渉は重要局面に入っているが、英領北アイルランドの扱いなどを巡り会議は難航が予想されている。

 EUのトゥスク大統領は移民問題について、「責任の押しつけ合いをやめるよう(各国)指導者に呼び掛ける」と述べ、協調を促した。


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