テロ組織分散で対応困難に 米年次報告、死者減少

 【ワシントン共同】米国務省は19日、2017年に世界各地で起きたテロに関する年次報告書を公表した。前年と比べてテロの発生件数は23%、死者数は27%減ったが、過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロ組織は各地で分散し、遠隔地の支持者らにネット経由で攻撃を促すようになり「通常の軍事行動では対応が難しくなっている」と警告した。

 電話会見した米政府の担当者は、イラクとシリアでIS支配地域が解放されたが、ISや国際テロ組織アルカイダなどは各国のテロ対策強化に対応して分散化を進め、さらに秘密組織化していると指摘した。


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