中国の影響力拡大けん制 マレーシア首相、北京訪問

共同記者会見を終え、握手するマレーシアのマハティール首相(左)と中国の李克強首相=20日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京共同】北京を訪問したマレーシアのマハティール首相は20日、中国の李克強首相と会談した後に開いた共同記者会見で「新たな植民地主義は望まない」と述べた。海外へのインフラ投資などを通じて影響力を拡大する中国をけん制した形だ。

 李氏は会見で、自由貿易体制の維持を目指すことで双方が一致したと説明した。マハティール氏は「公平な貿易」も重要だと強調、「貧しい国が豊かな国と張り合うのは困難だ」とも述べた。経済大国となった中国が自国の利益だけを優先しないよう求めたものとみられる。

 マハティール氏は、中国への過度の依存を避け、全方位で外交を進める方針を示している。


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