パキスタン経済立て直しに注力 首相就任後初のテレビ演説

19日、初の国民向けテレビ演説を行うパキスタンのイムラン・カーン首相(パキスタン政府提供、ロイター=共同)

 【イスラマバード共同】パキスタンのイムラン・カーン首相が19日夜、就任後初の国民向けテレビ演説を行い、経済の立て直しに注力していくことを表明した。新政権は厳しい財政状況を抱えた船出となるため、カーン氏は「国民の助けが必要だ」と呼び掛けた。

 同国は貿易赤字が拡大し、7月時点の外貨準備高は約90億ドル(約1兆円)と、2016年末に比べると半減。国際通貨基金(IMF)に緊急支援の要請を検討している。

 カーン氏は演説で「国の経済状況は過去最悪だ」と指摘。政府支出の削減、汚職の撲滅、輸出の拡大などにより経済を発展させるとした。


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