カワウソ、日本向けの密輸急増 ペットブーム、絶滅危惧

 絶滅が危ぶまれるコツメカワウソの生息地で、日本向けの密輸が急増している。2016年に成田空港の税関で7匹見つかり、昨年は子どものカワウソ計32匹がタイの空港で押収された。これほど集中的に見つかるケースは過去になく、研究者は「日本の誤ったペットブームが違法取引を誘発している。絶滅に追いやることがないよう、水族館や動物園で楽しんでほしい」と指摘する。

 コツメカワウソは東南アジアに生息する最も小型のカワウソ。生後1年半から2年で体長50センチ、体重4キロほどに育つ。生息地の環境破壊、毛皮やペット用の乱獲で数が減り、国際自然保護連合のレッドリストに入っている。


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