2018年8月16日 22:07 | 無料公開
フィリピンでの戦没者遺骨収集の経過
厚生労働省に委託された2人の専門家が、太平洋戦争の激戦地・フィリピンで旧日本兵のものとして収集された遺骨の一部をDNA鑑定し「日本人である可能性が高い人骨はなかった」などとする報告書をまとめていたことが16日、関係者への取材で分かった。
厚労省は2012年10月に報告書の提出を受けたが、結果を公表していなかった。同省の担当者は報告書の存在を認めた上で「11年に実施した検証結果の域を出るものではないと判断し、公表しなかった。隠していたわけではない」と述べた。
フィリピンでの遺骨収集事業は8年前に現地住民のものが混入している可能性が指摘され、中断している。