乳児用液体ミルク、商品化へ前進 災害時活用やイクメン増に期待

 乳児用液体ミルクの製造、販売に関する規格基準を定めた厚生労働省令が8日、公布、施行され、国内メーカーが商品化を進める環境が整った。

 乳児用液体ミルクは、粉ミルクと違って、一度沸騰させた湯に溶かしてから人肌程度に冷ます「調乳」の手間が要らないのが特徴。清潔な水が得にくい災害時の活用や、男性の育児への参加を促す効果も期待される。

 省令では、製造過程で加熱殺菌すると明記。認められる原材料は粉ミルクと同じで、常温保存ができるよう、あらかじめ殺菌した容器に無菌状態で詰めることなどを定めた。

 これまでは基準がなかった。今後は各社の開発が加速しそうだ。


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