北方領土空路墓参団が北海道帰着 ロシア入域時に衛星携帯没収

北海道・中標津空港に到着した、北方領土の空路墓参の参加者たち=23日午後

 北方領土の空路墓参で国後、択捉両島を訪れた元島民ら計70人が23日、チャーター機で北海道・中標津空港に戻った。22日に現地入りして計3カ所で慰霊式を行った。入域手続きの際、ロシア当局が日本政府関係者らの衛星携帯電話を没収するトラブルがあった。菅義偉官房長官は23日の記者会見で「誠に遺憾だ」とし、ロシア側に抗議したことを明らかにした。

 外務省などによると、22日に国後島の空港で入域手続きを行った際に電話を没収された。ロシア側が国内法を適用し、持ち込みを制限したとみられる。外務省は「日本の法的立場と相いれない」として返却を求めた。


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