岩手で東大の研究センター再建 大震災の津波で被害、高台に移転

岩手県大槌町の高台に移転、再建された東大の国際沿岸海洋研究センター=20日午後

 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた、岩手県大槌町にある東大の国際沿岸海洋研究センターが同町の高台に移転、再建されたことを祝う記念式典が20日、同町のホテルで開かれた。

 式典には約160人が参加。河村知彦センター長は「立派な研究施設が完成した。地域の皆さまに愛されるよう努力していく」と述べた。

 新たなセンターは3階建てで、延べ床面積は2700平方メートル。津波後の生態系の変化、大気や海流、海洋生物などに関する研究のための設備が整えられている。隣には研究員用の宿泊棟も再建された。

 震災時には約12メートルの津波が、旧センターの最上階3階まで到達した。


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