祇園祭・宵山期間始まる 古都の夏におはやし響く

祇園祭の「宵々々山」を迎え約190年ぶりに復元され公開された、山の前面を飾る幕「養蚕機織図綴錦」(左)=14日夜、京都市

 京都・祇園祭は14日、前半の見せ場、前祭の「山鉾巡行」を3日後に控え、「宵々々山」を迎えた。市中心部には見事な装飾品で彩られた山鉾23基が並び、「コンチキチン」の祇園ばやしが古都の夏を盛り上げた。宵山期間は16日まで。

 山鉾の一つ「山伏山」の町会所では、約190年ぶりに復元した、山の前面を飾る幕「養蚕機織図綴錦」(縦約65センチ、横約185センチ)や組みひもなどが公開された。華やかなつづれ織りに観光客らが見入っていた。

 京都府警によると、午後5時半時点の人出は約1万7千人。この日は3連休の初日で、日中に最高気温38・5度を記録する猛暑だった。


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