大たいまつの炎、勇壮に 和歌山、那智の扇祭り

「那智の扇祭り」で、燃えさかる大たいまつを担いで参道を練り歩く白装束の氏子たち=14日午後、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社

 和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で14日、例大祭の「那智の扇祭り(火祭)」が開かれた。那智の滝前で、白装束の氏子たちが大たいまつを担いで勇壮に練り歩く姿を、集まった観光客が楽しんだ。

 神々が年に1度、12体の扇みこしに乗り、那智の滝に戻る神事。最大約50キロの大たいまつの炎で参道を清める。

 氏子たちは炎が燃えさかる大たいまつを担ぎながら、懸命な表情で参道の急な石段を上り下りし、扇みこしを出迎えた。

 見物しに来た大阪市港区の会社員美馬知萌子さん(26)は「炎が思ったより近くてすごかった。来年はもっといい場所から見てみたい」と笑顔だった。


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