政府、「特定非常災害」に指定へ 西日本豪雨、震災以外初

真備町中心部に向かう車で混雑する道路。奥は復旧に向けた工事が進む、小田川に注ぐ真谷川(右側)の堤防の決壊現場=13日午前9時44分、岡山県倉敷市真備町地区(共同通信社ヘリから)

 政府が、西日本豪雨を「特定非常災害」に指定する方針を固めたことが13日分かった。被災によりさまざまな行政手続きができなくなった住民の救済が目的で、運転免許証の有効期間延長などの特例が想定される。過去の指定は阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震の震災4件で、豪雨での適用は初めて。深刻な被害が広範囲にわたり、被災者の生活に大きな影響が出ていることから判断した。連休明けにも閣議決定する見通し。

 政府は、自治体の復旧事業で国の補助率を引き上げる「激甚災害」に西日本豪雨を指定する手続きも進めており、被災地支援の態勢を早期に整える考えだ。


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