iPSから血小板1千億個 京大、輸血用に作製

iPS細胞を使って作製した血小板(京都大iPS細胞研究所提供)

 血液成分の一つで止血作用がある血小板を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用して、5日間で1千億個以上作れる技術を開発したと、京都大の江藤浩之教授らのチームが12日付の米科学誌セル電子版に発表した。

 1回の輸血には1千億個以上が必要で、江藤教授は「輸血用の高い品質の血小板を大量に作製できるようになった」としている。

 血小板は手術時の輸血やけがの止血などに使われる。献血で集められるが、保存期間が短く慢性的に不足し、安定供給が課題になっている。


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