翁長知事「緊張緩和に逆行」 平和宣言、米朝会談言及

沖縄全戦没者追悼式で、平和宣言を読み上げる沖縄県の翁長雄志知事=23日午後、沖縄県糸満市の平和祈念公園

 太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的な戦闘が終わってから73年となった「慰霊の日」の23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。翁長雄志知事は平和宣言で、米朝首脳会談に言及。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設について「アジアは緊張緩和に動いており、流れに逆行する」と強く批判した。

 翁長氏は宣言で「20年以上も前に合意した辺野古移設が、普天間問題の唯一の解決策と言えるのか」と日米両政府に方針転換を迫り「辺野古に新基地を造らせないという決意は県民と共にあり、揺らぐことはない」と改めて移設阻止を表明した。


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