茶のしずく訴訟、2社に賠償命令 東京地裁、販売会社と製造元に

 「茶のしずく石鹸」の旧製品を使い小麦アレルギーを発症したとして、東京都の男女ら23人が製造元など3社に計約3億500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、製品の欠陥を認定し、販売会社「悠香」(福岡県)と製造元「フェニックス」(奈良県)に計約3400万円の支払いを命じた。

 一方、旧製品に含まれていた小麦由来成分を作った片山化学工業研究所(大阪市)への請求は棄却した。弁護団によると、茶のしずく訴訟で悠香に対する判決は初めて。

 岡崎克彦裁判長は「アレルギーの発症は石鹸購入者の千人に1人だが、2千人が発症し重症化したケースも多い」と指摘した。


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