ブロック塀、資格ない職員点検 高槻市教委が謝罪

女児がブロック塀の下敷きになり死亡した事故で記者会見し、謝罪する高槻市教委の樽井弘三教育長(右から2人目)ら=22日午前、大阪府高槻市役所

 大阪府北部地震で高槻市立寿栄小4年三宅璃奈さん(9)が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した事故で、高槻市教育委員会が22日、市役所で記者会見し、専門家の危険性の指摘を受けて点検した市教委職員2人には建築関係の資格がなかったと明らかにした。

 市教委は「壁の倒壊により亡くなった児童の冥福を祈り、家族におわび申し上げる」と謝罪した。

 2015年11月に塀の危険性を市教委と学校に指摘した防災専門家が、1カ月後に改めて学校にメールを送り、建築基準法改正前につくられたブロック塀には特に注意が必要だと指摘していたことが判明。安全対策の遅れが浮き彫りになった形だ。


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