シリア南西部でアサド政権軍猛攻 停戦地域、米国は非難

 【カイロ、ワシントン共同】シリア人権監視団(英国)は21日、シリア南西部ダルアー県など反体制派が支配する地域で、アサド政権軍側が激しい攻撃を開始したことを明らかにした。ダルアー県では同日までの3日間に少なくとも20人の市民や戦闘員が死亡、1万2千人を超える市民らが避難したとしている。

 ダルアー県を含むシリア南西部は、隣国ヨルダンやイスラエルの占領地ゴラン高原に近接し、昨年7月には米国やロシアの主導で停戦地域に設定された。米国務省のナウアート報道官は声明で、シリア南西部でアサド政権軍が停戦合意に違反しているとして「非常に困惑している」と非難した。


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