3年前にブロック塀の危険性指摘 防災専門家、市教委と学校に

登校中の三宅璃奈さんが下敷きになった現場のブロック塀=19日、大阪府高槻市

 大阪府北部地震で、小学4年の三宅璃奈さん(9)がプールのブロック塀の下敷きとなり死亡した高槻市立寿栄小の田中良美校長は、塀の危険性を2015年に防災専門家から指摘されたが、市教育委員会が検査し安全性に問題はないと判断していたと、21日の保護者会後の記者会見で説明した。この専門家は取材に応じ、危険性を市教委と学校に伝えたと証言した。

 田中校長は15年に校区内の危険箇所を確認した際、この専門家から今回倒壊したブロック塀の危険性を指摘されたと説明。市教委に伝えたが、市教委がハンマーでたたくなどの検査をして「安全性に問題はない」と学校側に答えたという。


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