不法移民支援を犯罪化 ハンガリー、処罰法可決

 【ウィーン共同】ハンガリー議会は21日までに、不法移民・難民を支援した非政府組織(NGO)メンバーらを最大で禁錮1年の刑事罰の対象とする法を可決した。難民らへの支援が困難になり、人権団体などが反発している。

 4月の議会選挙で大勝したオルバン首相の連立与党などが同法を支持、ハンガリー通信によると、20日の投票は賛成160、反対18だった。議会はまた、欧州連合(EU)の難民受け入れ分担を拒否することになる憲法改正も承認。

 2015〜16年に中東などから難民らが大規模に押し寄せた際に移動ルートとなった中東欧諸国では、当時の危機感をあおる政党が勢力を拡大した。


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