国の文化財45件に地震被害 大坂城跡で石垣落下

 大阪府北部で震度6弱を観測した地震で、特別史跡「大坂城跡」(大阪市)の石垣の一部が落下するなど、京都、大阪、兵庫、奈良4府県にある国の文化財計45件に被害が出たことが、文化庁の18日午後7時現在の集計で判明した。国宝は4件で、平等院鳳凰堂中堂(京都府宇治市)の壁にひびが入るなどした。

 国宝の被害は他に東大寺戒壇院の四天王立像(奈良市)、寺院「妙喜庵」の茶室「待庵」(京都府大山崎町)、海住山寺の五重塔(京都府木津川市)。

 大坂城跡では、石垣の石材表面の一部が落下。重要伝統的建造物群保存地区となっている神戸市「北野町山本通地区」の建造物の一部にも被害が出た。


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