京都賞に柏原正樹氏ら3氏 現代数学の発展に貢献

柏原正樹氏、カール・ダイセロス氏、ジョーン・ジョナス氏

 優れた科学や芸術の功績をたたえる第34回京都賞に、現代数学の発展に貢献した京都大数理解析研究所の柏原正樹特任教授(71)と米国籍の2氏を選んだと、主催する稲盛財団(理事長・稲盛和夫京セラ名誉会長)が15日、発表した。

 基礎科学部門で受賞する柏原氏は、代数解析学で重要な役割を果たす「D加群」と呼ばれる理論を基礎から築き上げた。柏原氏は京都市内での記者会見で「多くの方に導かれ、ここまでやってこられた」と喜びを語った。

 授賞式は11月、国立京都国際会館(京都市)で開催。賞金は今年から増額され、3氏にそれぞれ1億円が贈られる。


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