東京原油も急落 農林水産業や家計に恩恵

 週明け28日の東京商品取引所で中東原油の先物指標価格が急落し、1キロリットル当たり4万8020円を付けて約3週間ぶりの安値に下がった。ニューヨーク先物と同様に最近の上昇傾向にひとまず歯止めがかかった。

 下落が続けば、ガソリンや軽油などの値下げにつながって農林水産業や企業、家計に恩恵が及ぶ可能性がある。

 サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が原油の協調減産見直しについて「用意がある」と述べた。ロシアのプーチン大統領は現在の原油価格を下回る水準を容認する考えを表明。先物市場が敏感に反応し、下落が加速した。


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