日本海中部地震から35年 犠牲者追悼、悲しみ新たに

日本海中部地震から35年となり、小学生13人が津波にのまれて亡くなった海岸で手を合わせる人たち=26日、秋田県男鹿市

 秋田県、青森県、北海道で津波などにより104人が犠牲となった1983年の日本海中部地震から35年となる26日、最も多い83人が死亡した秋田県では、遺族らが慰霊碑や海岸に集い犠牲者を追悼、悲しみを新たにした。

 遠足中に津波にのまれて小学生13人が亡くなった男鹿市の加茂青砂海岸では、遺族らが花を供え、海に向かって手を合わせた。当時小学5年の長女(11)を亡くした北秋田市の三浦欽一さん(73)は「何年たってもつらい気持ちは変わらない」と言葉を絞り出した。


  • LINEで送る