米首都の旧韓国公使館が博物館に 併合で日本売却、買い戻し

22日、米首都ワシントン中心部で、修復され博物館として再出発した朝鮮王朝時代の旧在米韓国公使館の建物(共同)

 【ワシントン共同】19世紀末、朝鮮王朝が米首都ワシントンで取得したが日韓併合後に日本が売却、民間所有になっていた旧在米韓国公使館の建物が、韓国政府の主導で修復され22日、博物館として再出発した。

 完成を祝う午前の式典には韓国側から金鍾陳文化財庁長官や初代公使の子孫らと地元の韓国系住民、米国側は連邦下院議員や国務省幹部ら数百人が駆け付けた。訪米中の文在寅大統領もトランプ大統領との会談後、夕刻に建物を訪問したという。

 式典で金長官は「建物は朝鮮王朝による自主外交の拠点であり、日本の植民地時代には、主権回復を望む在米韓国人の心のよりどころだった」と話した。


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