防衛省、日報の組織的隠蔽はなし 陸自担当者らを処分へ

 陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽問題を巡り、防衛省は23日に調査結果を公表する。陸自の担当者らが防衛相の指示や情報公開に対する認識を欠いていたのが原因と結論付け、組織的な隠蔽はなかったとの内容になる見通しだ。同省は、上司への報告を怠ったなどとして、担当者らを減給の懲戒処分などとする方針。政府関係者が22日、明らかにした。

 日報は昨年3月、陸自研究本部の教訓課で発見されたが、陸幕監部への報告は今年1月、小野寺防衛相による公表は4月だった。研究本部は発見の前後で陸幕監部などに「ない」と回答。発見から3日後の情報公開請求の問い合わせにも存在を否定した。


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