阿部純子「絆が深まれば」 「ソローキンの―」主演

映画「ソローキンの見た桜」の製作発表に出席したイッセー尾形(左から2人目)、阿部純子(中央)ら=21日、東京都内

 日露戦争時に松山市に設置された捕虜収容所を舞台に、日本人女性とロシア軍少尉との交流を描いた映画「ソローキンの見た桜」の製作発表が東京都港区のロシア大使館で行われ、主演の阿部純子やイッセー尾形らが出席した。阿部は「日本とロシアの絆が深まるきっかけになれば」と意気込みを語った。

 日露戦争時に捕虜のロシア兵と恋に落ちた女性と、現代の若者の2役を演じる阿部。ロシアの有名俳優も参加する作品での大役に「とても緊張している。今から胸がいっぱい」とはにかみながら話した。ロシアのサンクトペテルブルクでも撮影が行われる予定で「ロシアは初めてで、楽しみ」と笑みをこぼした。

 イッセーは捕虜収容所の所長役。製作発表にはミハイル・ガルージン駐日ロシア大使も同席した。

 「ソローキンの―」は南海放送の田中和彦氏(現社長)が脚本を書き、2004年にラジオドラマとして放送。翌年、日本放送文化大賞のラジオ番組のグランプリを受賞した。今年の日ロ文化交流年と同局の開局65年を記念し、映画化されることになった。19年春に全国公開の予定。


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