「広島の英雄」しのぶ市民 早過ぎる衣笠氏の死に驚き

広島市内で配られた、衣笠祥雄氏死去を報じる地元紙の号外=24日午後

 「この街の英雄だった」。プロ野球広島カープで活躍し、国民栄誉賞を受賞した衣笠祥雄氏の死去の知らせが届いた24日。地元の広島市民は早過ぎる「鉄人」の死に驚き、惜しんだ。

 広島市中心部のデパート「福屋」八丁堀本店前では、地元紙が悲報を伝える号外を配布した。訪れた児玉紀美江さん(77)は「うそでしょ」と絶句。「おおらかな人柄がプレーにも出ていて、大好きな選手だった」と目を潤ませた。

 「死球を受けても怒りを表に出さず一塁に歩く背中はまさに鉄人。格好良かった」。広島県呉市の会社員神垣毅さん(49)は往時の姿を懐かしんだ。


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