強制不妊に「任意」記入、長野 30代女性の手術報告書

本人の同意を示す「任意」と記入された手術実施報告書。長野県が公開した

 旧優生保護法(1948〜96年)に基づき障害者らへの不妊手術が繰り返された問題で、82年に30代で強制手術を受けたとされる長野県小布施町の女性の手術実施報告書に、本人同意を示す「任意」と記入されていたことが24日、県への情報公開請求で分かった。報告書を作成した医師が誤った疑いがあり、関係者は「国は厳格な制度運用をしてきたと言うが、現場で手続きが徹底されていなかった」とみている。

 都道府県の優生保護審査会を巡っては、手術の申請対象となった女性5人の健康診断書の記述が類似し、実際の診断の有無が疑問視されたケースもこれまでに大分で判明。


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