犯罪加害者更生に支援団体設立 亀岡登校事故の遺族

シンポジウムで服役経験のある男性(手前)と意見を交わす中江美則さん=23日午後、京都市

 京都府亀岡市で2012年、集団登校中の児童らの列に車が突っ込み10人が死傷した事故から6年を迎えた23日、遺族の中江美則さん(54)が別事件で服役経験のある男性らと意見を交わすシンポジウムを京都市内で開き、犯罪加害者の更生を支援する団体の設立を発表した。

 中江さんは傷害罪などで服役した40代の男性と交流する中で、団体設立を決意。中江さんらが加害者と対話するほか、講演なども行っていく。

 この日のシンポで男性は「自分さえ良ければいいと生きてきたが、中江さんと話す中で、犯罪がどれだけ周りに迷惑をかけるのかが分かった」と体験を語った。


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