被爆ピアノでシリアの悲哀訴える 難民男性「希望が見えない」

被爆ピアノを演奏するエイハム・アハマドさん=19日夜、広島市

 内戦が続くシリアの路上でピアノを演奏する様子が話題となり、「戦場のピアニスト」とも呼ばれるパレスチナ人難民のエイハム・アハマドさん(30)が19日、広島市で被爆ピアノの演奏会を開き、「シリアでは苦しみから抜け出す希望が見えない状況だ」と訴えた。

 招待した学生らの支援団体「スタンド・ウィズ・シリア・ジャパン」によると、故郷では音楽を禁止する過激派組織「イスラム国」(IS)によりピアノを燃やされた。身の危険を感じドイツに逃れたものの、両親や多くの友人がシリア国内にとどまっている。

 15日には東京大駒場キャンパス(東京都目黒区)でも演奏会が開催された。


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