福島第1原発に自動運転EVバス 作業員向け、初の実用化

東京電力福島第1原発構内を走る自動運転のEVバス=18日午後

 東京電力は18日、廃炉作業が続く福島第1原発で、作業員向けに自動運転の電気バス(EVバス)の運用を始めた。広い構内での移動の効率化が狙い。東電によると、自動運転のEV実用化は国内初で、将来は原発の視察者用にも使う予定。

 バスは定員15人で最高時速18キロ。運転席やハンドルはなく、同乗したオペレーターがタッチパネル上の地図で行き先を押すと、自動で走り始めた。前後左右8カ所に光センサーがあり、歩行者を感知すると徐行するほか、横断歩道を渡ろうとする人がいれば停止する。

 導入したのは3台で、原発の構内入り口の建物から、作業員の休憩所まで約1キロを往復する。


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