九大、図書館名付け親募集も苦戦 希望額は年1億円

九州大が新設し、愛称を付けるスポンサーを募集している大型図書館(同大提供)

 九州大は、新設の大型図書館に愛称を付けるスポンサーの募集に乗り出した。ただ、約1カ月たっても、企業などから問い合わせはない。命名権の希望額は年間1億円。5月末をめどに“名付け親”を決めようと、九大は営業活動に懸命だ。

 命名権の対象とするのは、移転に伴い伊都キャンパス(福岡市西区)に建設した中央図書館。延べ床面積約2万5千平方メートル、収容可能図書数350万冊は、いずれも国内最大規模。4階建ての半円形で、広範囲をガラス張りにして開放感を演出した。10月から全面運用を始め、一般市民も利用できる。年間約60万人の入館者を見込む。


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