米朝会談に追加条件要請 河野外相、高官に伝達

会談後、マティス米国防長官(右)に見送られる河野外相=16日、ワシントン郊外の米国防総省(外務省提供・共同)

 【ワシントン共同】今月訪米した河野太郎外相が米政府高官と会談した際、米朝首脳会談開催の前提条件として、日本が射程に入る中距離弾道ミサイルの放棄や日本人拉致問題の解決などを北朝鮮に追加で約束させるよう要請したことが24日、分かった。複数の外交筋が明らかにした。4月中旬に訪米予定の安倍晋三首相もトランプ大統領に同様の考えを伝える見通し。

 日本政府内には、日本が抱える脅威や問題が取り残されることへの警戒感が強い。5月末までの開催が見込まれる米朝首脳会談前に日本の立場を米側に伝え、日韓両国と緊密に協議するよう、くぎを刺す狙いもある。


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