群馬大病院、診療報酬を返還へ 不正請求で13億円

 群馬大は23日、同大病院で2015年3月までの5年間に不正、不当な診療報酬請求が延べ約74万件、計13億4500万円分あり、自主返還すると発表した。腹腔鏡手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で厚生労働省などの監査を受け、指摘された事項を再点検していた。

 大学によると、保険適用外の腹腔鏡手術を保険適用の手術としたり、カルテに記載がない診療行為を請求したりしていた。担当者は、病院の態勢や指導に不備があったと認め、「再発防止を徹底する」としている。

 厚労省などは15〜17年に監査を実施し、不正請求などがあったと指摘し、再点検を求めていた。


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