IRのカジノ換金、国へ報告義務 資金洗浄対策の一環で事業者に

 政府は、統合型リゾート施設(IR)のカジノ事業者に対し、100万円以上の現金とチップを交換した客の記録を国に報告するよう義務付ける方針を固めた。政府、与党関係者が22日、明らかにした。犯罪で得たお金の出所を隠すマネーロンダリング(資金洗浄)対策の一環で、今国会への提出を目指すIR実施法案に関連規定を盛り込む。

 IRの中核施設であるカジノでは、スロットマシンなどで使うチップが大量の現金と頻繁に交換されるため、テロの資金源などにつながる資金洗浄に悪用される危険性が指摘されている。

 ほかに、暴力団関係者の入場禁止、チップ譲り渡し禁止などの制度も導入する方針だ。


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