沖ノ島の修復国宝25点を公開 宗像大社、世界遺産に登録

修復作業を終えた沖ノ島の国宝の出土品25点。上は「金銅製雛形五弦琴」

 宗像大社(福岡県宗像市)は21日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に昨年登録された沖ノ島での出土品のうち、修復作業を終えた金銅製の琴や馬具など国宝計25点を報道陣に公開した。

 代表的なものは「金銅製雛形五弦琴」で長さ約27センチ、幅約7センチ。7世紀ごろに行われた祭祀のささげ物とみられる。裏側に亀裂が見つかり、委託業者が検査した上で、さび取りや補強を施した。

 宗像大社は、2015年度から10年かけて劣化が激しい出土品の修復を進めている。17年度までの3年間で275点の作業が完了。

 修復品は7月に宗像大社内で一般公開される。


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