岡山の障害者事業所が破綻 170人解雇、自己破産へ 

 障害者が働きながら技能を身に付ける「就労継続支援A型事業所」が突然廃業し、大量解雇が相次いでいる問題で、新たに岡山県倉敷市の「フィル」が経営に行き詰まり、事業を廃止する方針を固めたことが15日、関係者への取材で分かった。2月末時点で障害者約170人が働いていたが今月16日付で解雇し、近く自己破産を申し立てる。

 A型事業所での大量解雇は昨年以降、判明しただけで愛知、岡山、広島などの計600人近くに上る。厚生労働省の調査では、実態を把握できた全国3036事業所のうち7割超が事業収入で賃金を賄えない「赤字」状態に陥っていることが判明した。


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