住民の半数「帰還しない」 昨春避難解除の福島2町 

福島県浪江町の中心部。日没後も明かりはまばらだ=1月26日

 東京電力福島第1原発事故の避難指示が昨年春に一部で解除された福島県の4町村のうち、富岡町と浪江町の住民の約半数が帰還しない意向を示したことが、復興庁などが実施した調査で分かった。医療面や原発への不安、買い物の不便さなど理由はさまざまで、避難先での定着が進んでいる実態も浮かんだ。

 調査によると「帰還しない」は富岡が46・8%、浪江が49・5%に上った。前回と比べ富岡は10・8ポイント減ったが、新たに選択肢に加えた「戻りたいが戻れない」が20・2%あった。浪江は3・1ポイント減だった。


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