判決に遺族男性「安心した」 熊谷6人殺害に死刑 

ナカダ被告に死刑判決が言い渡されたことを受け記者会見する、妻と娘2人を失った遺族の男性=9日午後、さいたま市

 埼玉県熊谷市の6人殺害事件の裁判員裁判で、さいたま地裁が強盗殺人罪などに問われたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(32)に死刑判決を言い渡したことを受け、妻と娘2人を失った男性(45)が9日午後にさいたま市内で記者会見し「家族に最低限のことは父親としてできた。安心した」と話した。

 公判では被害者参加制度を使って被告に直接質問するなど、厳しい処罰感情を訴えてきた。判決を聞いた瞬間、力が抜け、涙がこみ上げてきたという。公判で被告が事件に関しほとんど語らなかったことに対しては「納得できていない」と悔しさをにじませた。


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