2018年3月9日 17:29 | 無料公開
2016年2月、処分するため運び出される津波流出物のランドセル=宮城県名取市
東日本大震災の津波で流された家族写真などの「思い出の品」について、岩手、宮城、福島3県で少なくとも104万点を所有者に返還できず、市町村が保管していることが9日、共同通信のまとめで分かった。返却を求める被災者が減ったのが要因。処分に関する法的な決まりは無く、管理が自治体の重荷となっている。11日で震災から7年を迎える。
被災地では警察が扱う貴重品を除き、がれきの中から見つかったランドセルや位牌といった思い出の品が保管された。大半は写真で、市町村が預かり、返却会で持ち主に引き渡すのが一般的だ。