解体業男性殺害で懲役16年 暴力団幹部に、宮崎地裁 

 宮崎市で2016年、宮城県岩沼市の解体業本田真一さん=当時(43)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた指定暴力団神戸山口組系幹部2人の判決で、宮崎地裁(岡崎忠之裁判長)は22日、藤野悟被告(36)に懲役16年、田中克明被告(40)に懲役14年を言い渡した。求刑はいずれも懲役20年だった。

 検察側は公判で、交友関係を巡りけんかになり、被害者を押さえ付けて刃物で刺したと指摘。「傷の深さは約18・5センチに及び、強固な殺意があった」としていた。

 一方、弁護側は、藤野被告は「暴行から身を守るために刺した。過剰防衛が成立する」とし懲役7~8年が相当だと反論した。


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