高松塚古墳、あと2年で修復完了 極彩色壁画 

 古墳壁画の保存と活用を考える文化庁の検討会(座長・和田晴吾兵庫県立考古博物館長)が20日、東京都内で開かれ、高松塚古墳(奈良県明日香村)の極彩色壁画の修復作業が2019年度末に完了するとの見通しが示された。

 事務局の文化庁は、絵の下地部分のしっくい層内部が空洞化してもろくなっている現状を報告。今後は機器や目視で劣化部分を分析しながら、補強に用いる材料を追加して強化処置を行うとした。

 壁画は、カビなどによる劣化で07年に石室ごと解体され、10年間をめどに修復が進められてきた。


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