米軍機で在外邦人避難の手順確認 タイで訓練、日米連携強化狙い 

 【ウタパオ共同】自衛隊や米軍などは17日、タイでの多国間共同訓練で外国にいる邦人の保護訓練を実施し、米軍の輸送機で邦人を避難させる手順を初めて確認した。訓練は「政情不安で治安が悪化した第三国」との設定だが、朝鮮半島有事の際、6万人とも言われる在韓邦人をどのように保護するかが課題となっており、日米の連携を強化する狙いがある。

 タイ軍のウタパオ海軍航空基地で行われ、一部が報道陣に公開された。軍の輸送機や自衛隊機が待機する「退避統制所」に日本、米国、タイ、マレーシアの退避者が集まり、それぞれの出国手続きレーンに誘導する手順を確認した。


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