宮城・閖上、仮校舎にお別れ 被災の児童や卒業生ら 

市立不二が丘小との「お別れ会」で、太鼓を演奏する市立閖上小の児童ら=17日午前、宮城県名取市

 東日本大震災の津波で被災した宮城県名取市の市立閖上小と閖上中の児童・生徒や卒業生らが17日、4月に小中一貫校に統合されて新たな校舎で開校するのを前に、仮校舎として使用していた市立不二が丘小との「お別れ会」を開いた。

 沿岸部にあった閖上小、中は津波で校舎の大部分が被災し、震災から約1カ月後の2011年4月下旬、約10キロ内陸側にある不二が丘小で授業を再開した。今年4月には元の場所近くに小中一貫校が開校して児童・生徒計約100人が通う予定だ。

 閖上地区では、津波により700人以上の住民が犠牲になり、閖上小、中の児童・生徒も15人が亡くなった。


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