「ヤマト」は背筋伸びる歌 主題歌担当のささきいさお 

「新作に(かつて自分が声を担当した)斉藤始や島大介が出ているのを見て、旧友と再会した気分になった」と話すささきいさお

 人気アニメをリメークした「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章 天命篇」の劇場上映に合わせ、主題歌を担当したささきいさおが「今でも『ヤマト』を歌うときは少し緊張して、背筋が伸びる。僕にとっては“国歌”のような存在です」と、特別な一曲への思いを語った。

 「宇宙戦艦ヤマト」は、シリーズ第1作が放送された1974年から歌い続けてきた、ささきの代表曲だ。「歌だけで何十年も人の心に残り続けるのは難しいけど、作品と一緒になることで、長く愛してもらえる。ありがたいね」と笑う。

 新作に合わせてアレンジされた主題歌は、オーケストラとの同時録音だったという。「普段は別々に録音することがほとんど。お互いの呼吸を感じながら歌えて良かった」と振り返る。

 羽原信義監督からは「最初に『ヤマト』を歌った時のように」とリクエストを受けた。当時の音源を聞き直しながら「(作曲した)宮川泰先生から『とにかく元気よく』と言われたのを思い出した」。今回も「宇宙を突き進む勇壮さ」を表現するため、節回しをつけず、ストレートに声を出すように心掛けたという。

 歌手デビューから間もなく60周年。多い時には週に3回程度エアロビクスに通い、体力と歌声を維持している。「これからも一年一年、元気に歌い続けたい」と話した。

 第四章は27日から、東京、大阪など全国29館で期間限定上映。


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