空母寄港闘争50年で集会、長崎 市民連帯の重要性訴え 

エンタープライズの寄港阻止闘争について講演する軍事ジャーナリストの前田哲男さん=20日午後、長崎県佐世保市

 長崎県佐世保市への米原子力空母エンタープライズの日本初寄港から50年が過ぎた20日、警官隊と学生らが衝突した寄港阻止闘争を取材した軍事ジャーナリストの前田哲男さん(79)が佐世保市で講演した。前田さんは「市民が闘争に加わる動きはそれまでになかったことだ。学生と労働組合、市民がなぜ一体となったかを考えるべきだ」と語り、市民が連帯することの重要性を訴えた。

 前田さんは労働団体などが主催した集会で参加者約200人を前に、当時の市民にはベトナム戦争や核の持ち込みに反発する「素朴な正義感があった」と振り返った。


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